鼻(はな)の病気について
このような方はご相談ください
- ☑鼻をかむと血がまじる
- ☑急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎
- ☑鼻出血
- ☑アレルギー性鼻炎・花粉症
鼻(はな)の病気
アレルギー性鼻炎・花粉症
アレルギー性鼻炎は、アレルギー症状を引き起こす物質を吸入することが原因となり、抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻症状を起こす疾患です。風邪とは異なり、のどの痛みや熱などは伴いません。アレルギー性鼻炎は家の埃やダニの糞・死骸、ペットの毛やフケ、カビなどによって起こります。アレルギー性鼻炎の症状は、主として鼻と目に現れます。なかでも、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが、その3大症状です。診療にあたって、まずは鼻炎の症状がアレルギー性かどうかを調べます。検査には問診、鼻鏡検査、血液検査などがあります。また、アレルギー性であったならば、何が原因になっているのかを調べます。
花粉症は、植物の花粉が原因となって起こるアレルギー性鼻炎の一種です。目の痒み、異物感、充血、涙が止まらない、立て続けのくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。肉体的にも精神的にもダメージを受けて意欲が低下し、生活の質(QOL)が大きく損なわれてしまうこともあります。原因物質としてはスギやヒノキの花粉がよく知られていますが、これら以外にもアレルギーを引き起こす植物には、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギほか、たくさんの種類があります。花粉症が疑われるときは鼻鏡検査を行うとともに、血液検査によってアレルゲンを特定します。その上で、抗原回避や薬物療法を中心に治療を進めます。
副鼻腔炎
鼻の副鼻腔という場所に炎症が起こり、様々な症状が現れる病気です。風邪を引いたりすると、その1週間後ぐらいから細菌感染によって急性副鼻腔炎を発症します。症状としては、鼻みずが絶えず出てきて、よく鼻をかむ、常に鼻がつまっていて口で呼吸をしている、いびきをかく、においがわからない、頭痛がする、などがあります。治療としては、薬物療法、薬液の入ったネブライザーを使った処置、排膿洗浄などを行います。このうち排膿洗浄は、副鼻腔に溜まった膿を排出し、副鼻腔を洗うことです。鼻から膿を吸引した後、生理食塩水などで洗浄します。こうした治療がうまくいかないと、慢性副鼻腔炎になります。この場合は内視鏡で鼻の内側から副鼻腔の中身を排出する手術を行うこともあります。
鼻出血
鼻出血は、文字通り鼻腔などからの出血です。鼻に指を少し入れた時に指先が内側に触れるキーゼルバッハ部位という場所から出血するケースが多いと言われています。この部位は薄い粘膜でできているうえ、たくさんの毛細血管が網の目のように走っているので、ちょっと傷がついただけで出血します。通常は親指と人差し指で小鼻をつまんで圧迫することにより、簡単かつ効果的に止血できます。しかし、出血がなかなか止まらなかったり、出血量が多かったりした場合、また鼻血を頻繁に繰り返すときは耳鼻咽喉科を受診するようにし